10/03/31 01:36:22
ちょっと「処女」にからめて考えさせられるエピソードを一つ紹介しときます。
この本の前著が売れて20くらいの雑誌やテレビが私に取材にきたとき、
面白いなと思ったアプローチがゲーム会社からあったんです。
当時、ソニーの「プレステ」とセガの「ドリームキャスト」が次世代ゲーム標準機を
争っているマッチレースの最中で、セガが敗色濃いという99年の夏でした。
セガの起死回生になにかが必要で、いまは家庭用ゲーム倫理コードでできない
ことになっているエッチ系をするしかないかも、ということになったらしいんです。
そこで「なにか鍵英之から企画ないか」と、当時セガの重役だった秋本康氏と
会うことになったのです。
たしか私は、当時ヒットした『電車でGO!』にひっかけて、『ナンパでGO!』という
タイトルの企画書をもって西麻布は秋本氏の「81」というオフィスに行きました。
まあ話は自然に女の人がらみのことになりましたが、秋本氏の言葉はいちいち
含蓄があると同時に、目の玉が飛び出すほど驚かされた発言もあったのです。
「いや、鍵くんね、ぼくは自分で言うのもなんだけど、この世のたいていの
おもしろいと言われるものは、やったし、みたし、グルメや酒も美女も全部やった。
それで男の幸福は二つしかないことに気づいてね。二つ、なんだと思う?」
私と、同行してくれた友人は、 「そうですねぇ、なんでしょ?」
「男の幸福は2ルートしかない。一つは最高の女にその人の色に染め抜かれる
ルート。もう一つはいい子、別にいい子でなくてもいいよ、一人の処女を徹底的に
自分の色で染め抜いて添いとげること、この二つですね」と、言い切られたのです。
(中略)
秋本氏こそ『セーラー服を脱がさないで』のおニャン子(もうみんな知らんで
しょうけど)からオールナイトフジ(これも知らんでしょう)をプロデュースした
日本の処女率低下の最大の功労者です。いや、戦犯と言うべきでしょうか。
どちらにしろA級責任者でしょう。その人が、はっきり言い切ったのです。
「女優、タレントは食べてきたけど、なんで高井麻己子(現婦人)と結婚したか
というと、あの子が処女だったからなんだよ」