09/05/25 23:15:44 0
俺様は偉い。
とてつもなく偉い。
ハンパなく偉い。
俺様の偉大さを讃える者たちがいた。
著書で、映画で、音楽で、様々な芸術的手法で様々な若き才能たちが俺様の偉大さをそれぞれのやり方で称えた。
だが、彼らはなんと処刑されそうになった!
俺様は猛反対した。
なぜ彼らを処刑するのか?
処刑すべき悪党は他にも腐るほどいるが、寛大にして心優しき俺様はそんな悪党でさえ生きることを許しているのに。
(ちなみにおまえら全員が本来なら生きることを許されない悪党なのに偉大なる俺様の慈悲によって特別に生きることを許可されてるだけであることを忘れるなそして命の恩人である俺様に感謝しろ)
しかし、熱烈な俺様支持者は納得しなかった。
すなわち、「きのこ様はなぜこれほどまでに偉大なのか」を論じるということは
その「なぜ」の部分が見る人によっては「なぜ、こんな奴が偉いのか」すなわち「こんな奴のどこが偉いんだ」という意味にも受け取れるから不敬罪なのだという。
すなわち、俺様が偉大であることは絶対的な真実であり僅かな疑問すら許されないのは常識だがそれに抵触する恐れがあるというのだ。
俺様に言わせりゃむしろ俺様の死刑廃止論に逆らってしかも俺様を尊敬している有能な若者たちを処刑することこそ俺様に対する不敬罪なのだが
寛大にして心優しき俺様は誰のことも処刑することは望まないので許してやることにした。
こうして誰ひとりとして処刑されることはなく、また改めて俺様にさえ逆らわなければ世界は平和であることがまた改めて完全に科学的に証明されたのであった。