10/03/28 09:15:56
たとえば、『出演者以外、禁煙』と書かれていて、そこでタレントさんが
悠々とタバコを吸っている。「すごい神経だなあ」と思う。
現場に犬を連れてくる阿呆な大御所に対しても。
言わずもがな、吸いたくても我慢して汗を流しているスタッフさんがいて、
犬アレルギーのスタッフさんや演者さんがいる可能性もある。
だだ、そういった個人の常識麻痺に関してはその人を注意すれば済む話だけど、
やっかいなことに、人が集まってできた大きな渦が、最初は正しくても、
時間経過と共に間違った方向に進んでしまうことが往々にしてある。
ボクらはその渦に巻き込まれて、知らず知らすのうちに間違いを犯してしまう。
皆がそうだから、誰もそのことを咎めないし、もちろん罪の意識などない。
後に控えているのは手痛いシッペ返し。
人は信じなきゃ何も生まれないけれど、人の流れは常に疑わなきゃいけない。
疑う以前に、違和感を覚える身体でなきゃいけない。
子供の頃に口癖のように言っていた「なんで? なんで?」や、
思春期の頃によく感じた疎外感のような。
幻冬舎に届く手紙はいつも個性的なものが多い。
本の感想をビッチリ書いてくださる方もいれば、イラストを描いて送って
くださる方もいる。「一緒に働きたい」と言ってくださる方も少なくなくて、
中には履歴書を送ってくる阿呆な男もいた。
(関西弁の「阿呆」は、前後の文章で、意味が180度変わってくるけれど、
これに関してはとても良い意味で。ボクは大好き。)