09/12/25 01:04:02
「ありがとう、ドクターインク。どうやらキミの仕業だね。私は星を観ることができたよ。そしてあれがユメの中なんだね」
「ああ、そうだ。夢は楽しいだろ?」
「そうね、夢の中にいるのは本当に楽しい。もっとたくさんの人が夢を見るべきだわ」
「夢は人が眠った時に見せようと思う。だけどボクは、人がどこにいて、どこで眠るのかがわからない」
「そんなの簡単よ。『おやすみなさい』が聞こえた方に人が眠っているんだよ」
「サンポーニャ、キミはその声が聞こえるのか?」
「たやすいヨ」
「ボクの描く夢を、皆のところまで運んでくれないか?」
「また、星の夢を描いてくれる?」
「たやすいネ」
「よしきた。どんどん夢を描いてちょうだい。私が世界中に配達するよ」
「忙しくなりそうだ。世界中の人々が見る夢、はたして間に合うかな?」
「そんなの簡単よ。いける、と思えばいいんだよ」
「そうだね。よし、夢を始めよう」
~おしまい~
『マルタ・サンポーニャと夢工場の夜明け』 にしのあきひろ