09/05/03 11:44:04
「映画をぶち壊す」
そう言った松本であったが、結果は「映画を壊すことが出来ずにコントに逃げた」だけだった。
このあたりが、松本の限界を示していると思う。
ただ限界が見えただけならば、別に構わない。
素人監督にしては頑張った、と言ってやってもいい。
だが、松本が雑誌で発した卑怯な言葉が、私にそれをさえなかった。
「わかる奴にはわかる」
もしくは、「なんでこれがわからないんだ」
作り手にとって、こんなに便利で卑怯な言葉はない。
どんなものを作っても、こう言ってしまいさえすれば、他人の批評を全て無意味にすることが出来るからだ。
映画に限らず音楽でも文学でも美術でも何でもいいが、およそ芸術と呼ばれるものの作り手にとっては、この言葉は絶対に口
にしてはいけない禁句だ。
これを口にするくらいなら、端から人前に作品を出さなければいい。
そういう次元の話だ。
だから、平気でそれを言ってしまう松本の「レベルの低さ」と「浅はかな計算高さ」に、私は心底ウンザリしてしまうのである。