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浅野忠信主演で赤塚不二夫さんの半生を映画化!
「おそ松くん」「天才バカボン」などで知られる人気漫画家・赤塚不二夫さん(享年72歳)の半生が映画化
されることが7日、分かった。タイトルは「これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫」。赤塚さんを演じるのは
俳優・浅野忠信(36)、担当編集者役を堀北真希(21)。原作は赤塚さんの担当編集を務めた武居俊樹氏の
「赤塚不二夫のことを書いたのだ!!」(文芸春秋刊)。2011年初夏公開、佐藤英明監督。
「タリラリラーン♪」「これでいいのだ!!」ギャグ漫画の王様・赤塚不二夫さんの破天荒な人生がよみがえ
る。
原作は「週刊少年サンデー」(小学館)で赤塚さんの担当編集を10年間務めた武居氏の「赤塚不二夫の―」。
映画では「天才バカボン」「もーれつア太郎」の連載が始まった1967年から「レッツラゴン」の連載を終え
る74年まで、漫画家としての全盛期を編集者の目線から描く。
赤塚さん役には浅野を起用。「赤塚不二夫 ギャグゲリラ1」(99年発売)に解説文を書くほど赤塚漫画の
大ファンで、「この役はほかの人にやらせてほしくない。どうしてもやりたい」と熱望。見た目とのギャップこ
そあるが、製作の東映も「特異なキャラクターを演じていただく上で役者として幅の広さを持っている。誰より
も赤塚さんのファン。彼にかけてみようと思った」と期待を寄せる。
浅野はイヤミの衣装でシェーのポーズを披露したり、セーラー服姿で騒いだり、“真剣なバカ”を体全体で表
現する。実際に漫画を描くシーンもあり、赤塚さんのアシスタント経験者の指導を受けて漫画の腕前も上達中。
「赤塚さんが大好きなので、この役をやれることが本当にうれしい。僕の感じていた魅力を伝えられるように楽
しみます」と並々ならぬ意気込み。外見重視でなく、浅野なりの赤塚像を演じてみせるつもりだ。
赤塚に付く新人編集者役は堀北が演じる。原作の設定は男性だが、今作では女性に変更。赤塚の要求に応じ、
股(こ)間に白鳥のかぶり物を付けて踊るなど清純派を脱皮する。「今までにない彼女の一面が見られると思う」
と関係者。堀北も「誰かを支えようと頑張り、自分も成長するステキな役。私も頑張って赤塚さんの本気の遊び
についていきたい」とその気だ。
劇中では、ニャロメやケムンパスといった赤塚アニメのキャラクター約40体がCGで復活。フジオプロのあっ
た1960年代の西新宿の街並みもCGで再現される。撮影は4日からスタート、8月上旬にクランクアップ。
◆赤塚 不二夫(あかつか・ふじお)本名・赤塚藤雄。1935年9月14日、中国・熱河省(現河北省)生
まれ。終戦後に引き揚げ、奈良、新潟で過ごす。中学時代に手塚治虫「ロスト・ワールド」に影響を受け「漫画
少年」に投稿開始。53年上京。54年、豊島区のアパート「トキワ荘」に入居し、石ノ森章太郎、藤子不二雄
らと腕を磨く。65年、小学館漫画賞を受賞。98年、紫綬褒章受章。2000年、点字の漫画本を発売。08
年8月2日、肺炎のため72歳で死去。
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