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学校は地獄・・・僕は生きる価値ない
関東に住む男性(30)は、自らのブログで〈暗器使い〉と名乗る。
高校卒業から22歳の頃まで、「暗器」と呼ばれる小型の武器やスタンガン、警棒などを隠し持ち、
深夜の繁華街をさまよった。「自分がどうなってもよかった」。やくざ風の男や暴走族の若者にわざと
絡まれては、武器を使って撃退した。相手が尻尾(しっぽ)を巻いて逃げ出す時の、一瞬の快感。
でもすぐに、むなしく暗い感情がわき上がった。
小学校から高校までいじめられ続け、性暴力を受けた記憶。
「なぜあの時、やり返せなかったのか」
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学校は生き地獄だった。
「キモイ」「死ね」。
中学時代はクラスメートや先輩から激しい集団リンチを受けた。
便器に顔を突っ込まれ、生きたゴキブリを食べさせられた。
性的に踏みにじられた屈辱は、はっきりと覚えている。ズボンや下着を脱がす行為が
エスカレート。教室で裸踊りをさせられ、卑わいな言葉を叫ばされた。女子生徒からの
冷笑を浴び、「この世から消えたくなった」。
そんな中、先輩の野球部員の1人から部室に呼び出され、レイプされた。
何度も繰り返されるうち、男としての自我が壊れていくようだった。
高校では、不良グループに下半身にナイフを突きつけられ、自慰行為を強要され、笑いものにされた。
誰も助けてくれず、ただ孤独だった。「いじめられるために学校に通っていた」。
親は、重い障害がある兄にかかりきり。自分のことで迷惑はかけられない。
学校に行かない選択肢は思いつきもしなかった。
プライドは崩れ去り、「自分は生きる価値もない負け犬」と信じ込んでいた。
高校卒業でいじめは終わった。でも、街ですれ違うすべての人が敵に見え、社会での生き方も
わからなかった。苦悩を受け止めてくれる相手もいない。世の中への憎しみばかりが募った。
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「社会には『性暴力の被害者は女性』とか、『男は強いもの、強くあるべきだ』という固定観念がある。
だから男性は自らの被害を受け入れ難く、葛藤(かっとう)も深い。抵抗できなかったことに、より強い
自責の念を抱いてしまう」。男性被害に関する著書がある臨床心理士の熊谷珠美さんは話す。
〈暗器使い〉の男性は、被害体験に向き合い、感情を言葉として記すなどして自己分析を深めてきたという。
今では、暴力をふるうこともなくなり、いじめや性被害をテーマにしたイベントで、自らの体験を話すこともある。
周囲からは問題なく生活しているように見える。それでも、人と深く付き合うことができない。ふとしたことで
自分が情けなくなり、暴力的な感情が腹によみがえる。一方、被害を「いじめの延長」と軽く扱われるギャップ。
孤独感は消えない。
「できることなら人生をやり直したい。性暴力で受ける心の傷の深さに、男女の差はないと思う」
男性の性被害 警察庁によると、2008年の強制わいせつ事件のうち、被害者が男性だったのは
2・5%の183件(未成年146件)。日本の刑法の強姦(ごうかん)罪は、被害者を女性に限っている。
男性は「自分の弱さを認めたくない」などの心理から、女性以上に被害を隠す傾向が強いとされる。
被害のトラウマから、自傷行為などのほか、他者への暴力に向かうこともある。
ソース(YOMIURI ONLINE):
URLリンク(osaka.yomiuri.co.jp)