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日本記者クラブ主催の9党首による討論会は、消費税増税を掲げる菅直人首相(民主党代表)が
守りの姿勢に徹したこともあり精彩を欠いた。自民党の谷垣禎一総裁は首相と同じ消費税増税論を
唱えてきたこともあり、攻めきれず、遠慮のない口撃を浴びせ続けたみんなの党の渡辺喜美代表が
「漁夫の利」を得た。
「消費税を増税しても景気が良くなるという『おまじない経済学』の人たちが民主党と自民党にいる。
『役人が国民より(お金の)賢い使い方ができる』という官尊民卑の思想を打破する」
渡辺氏は討論会の締めくくりに当たり、民主、自民両党を痛烈に批判した。
支持率のV字回復で民主党と他の党の力関係は1強8弱とまで言われるようになったが、
この日の首相から「1強」のオーラは感じられなかった。真ん中の席をあてがわれた首相は、
他の党首や質問者の発言をうつむきがちにメモする姿が目立ち、胸を張って前を見ることは
少なかった。
渡辺氏が冒頭発言で「自民も民主も消費税10%という。同じ役所がシナリオを書いている。
脱官僚を目指していたのに、菅さんの『草の根』の冠が取れて『官内閣』になった。本当に
情けない」と挑発しても、首相は反論せず、「イラ菅」を封印し続けた。
首相の自重は、自らの消費税増税論の中身が不明瞭(めいりょう)で、論戦で
相手を論破する「勝ちパターン」を演じられないと判断したからではないか。
「ま、あの、行政刷新をお願いしている蓮舫さんに大活躍してもらうためにも『54プラスアルファ』の
『アルファ』を大きくしてもらえれば、彼女の力も大きくなる。それをぜひご理解いただきたい」
首相は討論会の最後を蓮舫行政刷新担当相の人気にすがる発言で締めくくった。
普天間飛行場移設問題や子ども手当の是非などが争点から消え、代わりに浮上したのが消費税。
ところがその中身があやふやなまま、有権者は「選択」を迫られようとしている。
ソース(MSN産経ニュース):
URLリンク(sankei.jp.msn.com)