10/04/13 10:03:39 0
ひったくりなどの街頭犯罪が10年連続全国最多の大阪府で、今年1~2月の発生件数が
東京都を下回り、一時的にワースト1を返上していることが12日、府警の調べで分かった。
この時期、不名誉な1位の座を譲ったのは平成11年以来という。平成23年までの
ワースト1返上が悲願となっている府警では今年が正念場となっており、「まだ2カ月」と
冷静に受け止める声がある一方、発生状況に一喜一憂する幹部も。最大のライバルである
警視庁とのつばぜり合いに注目が集まっている。
府警によると、ひったくり、路上強盗、自動車盗、車上狙いなどの計8手口からなる
街頭犯罪の今年1~2月の発生件数は計1万1781件で、東京都の同じ時期
(1万1808件)をほんのわずか下回った。
34年連続全国最多を記録し「大阪名物」と揶(や)揄(ゆ)されるひったくりが昨年の
同じ時期に比べ103件減の470件となるなど、部品狙いを除く7手口で減少したのが
要因とみられる。
府内の街頭犯罪は、平成13年に年間発生件数が20万件を突破し過去最悪となったのを
ピークに年々減少。昨年は計9万4527件と、22年ぶりに10万件を割り込んだ。
昨年の好調を持続している格好だが、府警犯罪対策室は「まだ1年は始まったばかり。
これからが大事」と気を引き締める。
府が昨年9~10月に実施した治安に関する府民アンケート調査では、「よい」
「どちらかといえばよい」との回答が計13・69%だったのに対し、「悪い」
「どちらかといえば悪い」は計51・65%に達するなど、住民の治安に対する不安は
依然根強い。
こうした状況を受けて府警では、平成23年の街頭犯罪発生ワースト1返上を目標に、
今年を「勝負の年」と位置づけ。常習犯の摘発強化や駐輪場などへの防犯カメラ設置などの
対策を強化している。
ある警察署幹部は「今の状況が続けば、1年前倒しで汚名が返上できるかもしれない。
最近は、うちの管内でひったくりなどが起きないか、ぴりぴりしている」と話した。
こうした状況について「大阪学」などの著作がある帝塚山学院大名誉教授、
大谷晃一さんは「ひったくりなどの街頭犯罪の多さが『ガラが悪い』という一般的な
大阪のイメージにつながっていて、大阪人自身がこうした現状に『しゃあないわ』と
安住している面があった」と指摘。「ワースト1を返上できれば地域全体の自信に
つながるはずで、治安面以外でも、大阪の発展に与えるプラスの効果は大きいと思う」と
話している。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)