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6月11日のサッカーW杯南アフリカ大会開幕まで、あと2カ月。
世界最大のイベントに向け、これから盛り上がろうというところだが、
岡田ジャパンには、すっかりシラけムードが漂い始めてしまった。
0-3と惨敗したセルビア戦(大阪・長居)から一夜明けた8日早朝、
関西国際空港で報道陣に対応した岡田武史監督(53)。口元からは、
かすかに酒のにおいが…。どうやらヤケ酒をあおったようである。
「昨日(7日)、ロッカーで解散したから…」と言葉少なに飛行機へと乗り込んだ。
都内の日本サッカー協会にもファンからの抗議電話が…。
「電話の本数は150本。もちろん厳しいご意見ばかりです。
激励? ありましたけど、それは2本です」と広報部。
しかし、この数は想定外の少なさだった? というのも今年2月の
東アジア選手権で韓国に惨敗したときの抗議電話は200本を超えており、
ファンの「抗議する気持ちにもなれない」という意思表示がありあり。
周囲も怒りを通り越してあきらめムードとは、まさに危険水域だ。
12年前の第1次政権時代には国立競技場で生卵を投げつけられた
こともある岡田ジャパン。ある協会関係者は当時を振り返り、
「一番抗議(電話)が多かったときは1000本を超えていた」というから、
今回の抗議電話の少なさは際だっている。
ファンは正直だ。7日夜、日本テレビ系で中継されたセルビア戦のテレビ視聴率は
8.3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)で同時間帯では最下位。4年前、
ジーコジャパンのドイツW杯メンバー発表直前の試合では、21.3%
(2006年5月13日・スコットランド戦)の視聴率だったことを考えると…。
日本協会は昨年まで、岡田ジャパンの不人気ぶりにも「W杯イヤーになれば
必ず盛り上がりますから‥」とタカをくくっていた。しかし、金をかけてイベントを
開催しただけでは、もはやファンはついてはこない。このムードを一変させるには、
W杯メンバーから不振の中村俊輔を外し、昨季JリーグMVPの小笠原を入れるなど、
ファンを納得させるサプライズ人事しかない。
それもできないのなら、5月中旬のメンバー発表会見の当日、岡田監督ら
チーム首脳が、ファンそして国民に向かって「全力で頑張るから応援よろしく
お願いします」と頭を下げて、メッセージを発信するべき。それが4年に1度の
W杯に出場するサッカー日本代表のもっとも大事な「仕事」である。
(夕刊フジ編集委員・久保武司)
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