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アイルランドのカトリック教会神父による子供への性的虐待問題に関する政府の調査
報告書が26日公表され、教会側の組織的な隠蔽(いんぺい)体質が明らかになった。
国民の9割近くがカトリック教徒の同国で発覚したスキャンダルは、教会の信望と
権威を揺るがしかねない。
政府の調査委は、1975年から2004年にかけて、性的虐待疑惑を指摘された神父の
うち、首都ダブリンの教会の46人を調査。その結果、性的虐待の被害を受けたとする
子供は320人を超えたが、有罪判決を受けたのは11人。中には、100人以上の子供に、
性的虐待を加えた神父もいた。
報告書は、教会側の対応について、「権威を守るため、秘密を守ることに終始した」
「同僚の問題に気づいても、大半の神父は見ないふりをした。仮に訴えがあっても、教会が
問題の神父を異動させた」などと、隠蔽体質を厳しく非難した。
アハーン司法相は26日、「これらの例は氷山の一角にすぎない」と述べ、虐待が、
大規模で恒常的だったとの認識を示した。
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