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中国の情報サイト「環球網」は15日、「南京大虐殺に謝罪しない日本は五輪を
招聘(しょうへい)する資格なし―米国民衆の声」と題する記事を掲載した。
記事中で、広島と長崎は「五輪大会を核兵器廃絶と恒久平和のシンボルにする」と
アピールしているが、米国民の多くは「原爆投下は正しい行為だった」、
「南京大虐殺と従軍慰安婦で正式の謝罪をしていない日本に、五輪開催の
資格はない」と考えていると伝えた。同記事付設のアンケートやコメントでは
日本批判の声が相次いで寄せられている。
同記事は「広島・長崎の五輪招聘には、多くの米国人が反対」、「米国人の61%が、
原爆投下は正しかったと考えている」と主張。さらに、多くの米国人が「南京大虐殺と
従軍慰安婦で正式に謝罪していない日本に、五輪開催を申請する資格はない」、
「平和を主張するなら、最もふさわしい開催地は南京だ」と考えていると主張した。
付設のアンケートでは15日午後5時35分現在、同記事が紹介した米国人の「広島・
長崎に五輪開催の資格なし」との見方に「同意する」とする回答が95.9%。
広島・長崎の申請目的は「日本が第二次世界大戦の被害者だとアピールするため」と
みなす回答が47.4%、「日本の国際的影響力を高めるため」が10.3%、「世界の
非核化を促進するため」は8.7%だ。
大戦末期に米国が広島・長崎に原爆投下したことを「正しい行為だった」とする
回答は89.3%、「正しくなかった」は10.7%。「南京は広島長崎と比べて
五輪大会の資格がある」とする回答は95.0%だ。
寄せられたコメントも「日本は自らが被害者と主張して、他のアジアの国に与えた
苦痛を永久に抹殺しようとしている」、「日本と日本民族には内面の良心と勇気が欠如。
ある意味で恥を知らない」、「ものが分かる米国人もいる」、「日本を締め出せ」などの
意見が大部分だ。
なお、環球網の記事は、米国人のうち「原爆投下を正しかった」と考える人の割合を
紹介したが、南京事件や従軍慰安婦が理由で、広島・長崎での五輪開催への批判が
あるとの部分では具体的な論拠を書かず、「米国の人々からは、次のような指摘がある」と
だけ記載した。
寄せられたコメントには、少数ではあるが「どの米国人が言ったんだ。(記事の)どこにも
書いていないぞ」、「米国人ひとりが言ったんだろ。それを国営新聞が取り上げるなんて。
今のメディアは、いったいどうなっているんだ」などと主張する、報道批判もある。
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