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世界で4番目に大きい島、マダガスカル島に生息する絶滅危惧(きぐ)種のキツネザルが
密猟の餌食となり、レストランで焼き肉として食べられている。
環境保護団体コンサベーション・インターナショナル(CI)のラス・ミッターマイヤー会長は
ワシントンからの電話インタビューで、自然保護区での伐採が進んだ結果、森林に生息する
キツネザルが狩られ、「多くが地元のレストランで夕食に供されている」と述べた。
ミッターマイヤー会長は、「現在起きていることは氷山の一角にすぎない。
この種の狩猟が始まれば数週間以内で非常に簡単に絶滅する。キツネザルはとても素朴な
動物で簡単に捕まえることができる」と指摘した。CIによると、密猟者にはキツネザル1匹につき
50米セント(約50円)が支払われる。レストランへの転売価格は4ドル(約380円)。
密猟方法にはパチンコや毒、わななどが使われるという。
特徴のある大きな目と叫ぶような声で知られるキツネザルのは生息地は、マダガスカル島と
周辺の小島に限られる。アフリカ南東沖に位置する旧フランス領のマダガスカルは政治的な
危機で揺れており、自然保護区の監視や保護ができなくなっている。密猟が急増しているのは、このためだ。
キツネザルの体重は約28グラムから約10キロで、数エーカー(1エーカーは4047平方メートル)から
数百エーカーの範囲で群れをなして生活している。
マダガスカル島の自然生態系のおよそ90%が伐採、狩猟、採鉱で破壊されている。約2000万の
動植物が何百万年の間、ほかの土地と隔絶されて独自の進化を遂げてきた。CIによれば、
マダガスカルは自然を生かしたエコツーリズムに「大きく依存している」状況だ。
ミッターマイヤー会長は、「密猟者は金の卵を産むガチョウを殺しているようなもの。観光客の一番の
お目当てを消し去っている」と指摘。密猟者らについて「国の価値を低下させ、エコツーリズムによる
将来の収入を奪っている」と述べた。
不安定な政局の続くマダガスカルでは野党指導者、アンドリー・ラジョエリナ氏の支持者らが2カ月にわたる
抗議デモを実施。今年3月、当時のラベロマナナ大統領を辞任に追い込んだ。その後、ラジョエリナ氏は
軍の支持を得て大統領を名乗っているが、アフリカ連合(AU)は加盟資格を停止している。
ソース:MSN産経ニュース
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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