09/08/25 21:13:18 0
「バブルで銀行全部つぶれた」細田幹事長発言に波紋
「資本注入し国有化され大手4行に」
細田博之自民党幹事長(65)の発言が波紋を広げている。細田氏はテレビ朝日系の
報道番組「報道ステーション」に出演した際、1990年代前半のバブル経済崩壊で
「富士銀行だろうが三菱銀行だろうが、銀行は全部つぶれた」と発言。
両行とも経営破綻していないため「あまりにも軽率な発言」と批判の声が上がっている。
細田氏は18日放送の報道ステーションで、自民党のマニフェスト(政権公約)に盛られた
「10年で家庭の手取りを100万円増」など幅広い事柄について解説。そのなかで、次のような発言をした。
「(日経平均株価が)3万5000円の時代っていうのはバブルで、株価が(その後、3万5000円の)2割に
なったんですよ。それで銀行が全部つぶれたでしょ。富士銀行だろうが、三菱銀行だろうが、みんな
資本注入してもらって、国有化され、銀行は全部つぶれたんですから。日本のほとんど大きいものはね。
それで大手16行が4行になった」
旧富士銀(現みずほフィナンシャルグループ)や旧三菱銀(現三菱UFJフィナンシャル・グループ)などの
大手行はバブル崩壊で一度はつぶれたと言っているわけだ。確かに、バブル崩壊によって日本長期信用銀行
(現新生銀行)や日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)、北海道拓殖銀行(北洋銀行などに事業譲渡)は経営破綻した。
しかし、旧富士銀や旧三菱銀は公的資金の注入こそ受けたが、破綻はしていない。
【「事実と異なることを、あまりにも軽率だ」】
この発言を聞いた三菱銀関係者は首をひねりながら、こう指摘する。
「三菱銀はバブル崩壊による傷が大手行のなかでもっとも浅かった。公的資金を98年に入れましたが、すぐに返しています。
はっきりいって公的資金は必要ありませんでしたが、他行が公的資金を受け入れやすくするため、おつきあいで入れたような
ものです。それだけに、バブル崩壊で三菱銀がつぶれたという発言はピンときません」
一方、金融アナリストからはこんな声も。
「バブル崩壊で大手行が全部つぶれたというのは、政府の公式見解とは大きく異なっている感じです。
ただ、細田幹事長は元通産(現経済産業)官僚ですからね。三菱銀を除けば、細田幹事長の発言が
実態を正確に表している、正しい“見解”かもしれませんね」
細田発言には、民主党の金融対策チーム座長でもある大塚耕平参院議員(49)が
「事実と異なることを公共の電波を通じて平然と語る細田幹事長の姿勢には驚くばかり。
今回の発言内容は金融機関や金融システムの信用にかかわる問題で、あまりにも軽率だ。
発言を適切に修正することを求める」と強く批判している。
ここは1つ、細田幹事長に発言の真意を確認したいところ。自民党幹事長室に発言の真意について
20日にFAXでコメントを求めたが、選挙期間中で多忙を極めているためか、24日現在、コメントはきていない。
ソース(ZAKZAK):
URLリンク(www.zakzak.co.jp)