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文化大革命時の貴重な写真など初公開!!!
軟禁「チベット作家」が書いた中国に不都合な「証言集」 [週刊新潮2009/10/22号]
中国にとって、文化大革命とチベット問題とは、特に触れられたくない過去だが、
その二重のタブーを犯したのが『殺劫』(集広社)
「著者は北京在住のチベット人文筆家ツェリン・オーセル。
彼女のお父さんが亡くなって出てきたのが数百枚に及ぶネガフィルム。
そこにはチベットにおける人民解放軍の文革時の様子が写されていたのです」
とは甲南大学などで非常勤講師を務める劉燕子氏。同書の翻訳者である。
犠牲者が1000万人以上ともいわれる中国での文革は研究が進みつつあるが、
66年から10年間、チベットで何が行われたかについては資料すらなかったという。
「6000以上あった寺院は破壊され、わずか27しか残らなかったといいます。
貴重な文化財が破壊される様子もあり、写真に写った当時の紅衛兵や〝反革命〟人物本人など
70人以上の生存者を、彼女は6年間に亘って探し回り、証言を集めたのが『殺劫』です」(同)
オーセルさんは逮捕こそされていないものの、パスポートも発行されず、当局の監視下にあるという。
「中国政府への批判はなく、ただ事実をありのまま伝えているだけなので、軟禁で済んでいるのです。
私は漢民族ですが、チベットの人々には罪悪感を覚えます。
本書の出版で私も中国政府から好ましくない者と思われるかもしれませんが一作家として良心に
忠実であろうとしているだけなのです」(同)
10月18日に発売される。
殺劫(シャーチェ)チベットの文化大革命
URLリンク(www.shukousha.com)
【記者ブログ】チベット特集:殺劫とはチベット語で文化大革命の意
URLリンク(sankei.jp.msn.com)