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私立履正社高校(大阪府豊中市)の教員らが約20年間にわたり、学校に近い「服部緑地」の
府有地の一角に、通勤用の乗用車を無断で駐車していたことが27日、この土地を管理する
府池田土木事務所の調査で分かった。近所の男性が、府有地に空きスペースがあるため、
勝手に使用を“許可”していたという。
この男性は「認識が甘かった」、教員は「府有地とは知らなかった」、土木事務所は
「府有地の管理が行き届いていなかった」と三者三様の釈明をしている。
池田土木事務所によると、この府有地は服部緑地の西端に位置し、履正社高校から
約300メートル離れた豊中市長興寺南にある。6月下旬、地元住民から「府有地が
駐車場代わりにされている」との指摘があり、調査すると、教員らの無断駐車が判明した。
関係者によると、府有地の近所の男性(62)が約20年前、付き合いのあった履正社高校
の50代の男性教員から「通勤用の乗用車を駐車させてほしい」と依頼された。これ以降、
複数の教員が駐車場代わりに使用し、指摘を受けた当時は男女4人が駐車していた。
男性も府有地に家族の車を止めたり、業者の依頼を受けて
清涼飲料水の自動販売機の設置を勝手に許可したりしたという。
男性は「教員や業者には、府の土地だと説明した。ほとんど使われていない場所だったので
構わないと思って許可した。判断が甘かった」と釈明。教員側からは年に数回、1万円ほどの
現金や菓子などを謝礼として受け取っていた。自販機業者からも売り上げの約1割を
電気使用料名目で受け取っていたという。
これに対し、最初に駐車を依頼した50代の男性教員は「府有地とは知らなかった」と主張。
40代の男性教員は今年4月、近くの民間駐車場を月1万5千円で借りてマイカー通勤を始めたが、
翌月に50代教員から「スペースが空いているから使わないか」と誘われて府有地に駐
車するようになった。男性教員は「年2回ほど簡単な謝礼をするだけでいいと聞いたので使った。
今後は止めない」と話している。
今回の件について履正社高校の事務長は「このようなことは許されることでなく、
二度とないようにしたい」と話した。
服部緑地を管理する池田土木事務所は「あまり目立たない場所でもあり、
土地の管理が不行き届きだった」と釈明。学校側から話を聴いて経緯を調べるとともに、
駐車禁止の看板を設置した。
ソース:lMSN産経ニュース 2009.7.27 15:11
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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府有地に無断駐車されている車=7月3日、大阪府豊中市(一部画像処理しています)
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