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中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市当局は6日、ウイグル族住民による暴動が5日夜に発生し、
140人が死亡、828人が負傷したことを明らかにした。中国の華僑向け通信社、中国新聞社
などが伝えた。今回の暴動は、6月に中国国内でウイグル族の出稼ぎ労働者が漢族に殺害された
事件が端緒だとみられる。10月1日の建国60周年に向け、当局による少数民族への締め付けは
さらに厳しくなりそうだ。
中国国営新華社通信(英語版)によると、暴動が発生したは5日午後7時(日本時間同8時)
ごろ。約1000人のウイグル族住民が市中心部の人民広場周辺に集まり、6月下旬に広東省韶関
市の玩具工場で、ウイグル族労働者2人が漢族に殺害された事件への抗議活動を始めた。ナイフや
棍棒(こんぼう)、れんが、石などを手にしたデモ参加者は次第に暴徒化し、漢族住民を襲撃して
商店やホテル、30台余りの車両に火を放った。
AP通信によると、投入された武装警官は催涙ガスや放水で対処し、数百人を拘束した。香港
メディアは、警察側は電気ショックを与える警棒や威嚇射撃で暴動を押さえ込んだとしている。
犠牲者の多くは漢族とみられ、警察車両が群衆に突入し、ウイグル族の男性17人が車両の下敷き
になり死亡したとの情報もある。フランス通信(AFP)は、暴動の参加者を約3000人、投入
された警官隊を約1000人としている。
経済や教育の分野における漢族とウイグル族の格差は著しく、少数民族を支配する漢族への反感
が高まっている。
市当局は、ノーベル平和賞候補にも挙がった在米ウイグル人活動家、ラビア・カーディルさんを
議長とする亡命ウイグル人組織「世界ウイグル会議」(本部・ミュンヘン)が、4日夕からイン
ターネットを通じて抗議活動を呼びかけるなど、広東省での事件を利用し暴動を扇動したと主張。
「国外から扇動された計画的、組織的な暴力、犯罪だ」と非難している。
当局は6日午前1時から8時まで、市内の一部地域で車両の通行を禁止した。情報の拡散を規制
するため一部の携帯電話の通話も停止した。同自治区内の5地区に武装警察など計3万人以上を
投入し、警戒態勢を強化しているもようだ。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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