09/06/20 01:29:33 0
08年はお笑い界にとって小さな変化が起きた年だった。
前年M-1を奪取したサンドウィッチマンの台頭にショートネタの定着、キャラ芸人の淘汰、などなど。
出オチやフレーズ芸から地に足のついたネタを重視する方向へシフトしていった。
それにより09年、大ブレイクしたのが、はんにゃ、オードリー、ナイツ。
共通点は従来の漫才やコントに新らしい要素を盛り込んだこと。
はんにゃはズグダンズンブングンゲームとヘタレキャラ、オードリーはずれ漫才、
ナイツはヤホーとボケ続けるスタイルで世間に受け入れられた。
長きに渡るお笑いブームで、世間はオーソドックスな笑いでは満足できなくなっている。
ブレイクするためにはただおもしろいだけではだめ。
『○○?ああ、××の人ね』というわかりやすい武器が必須である
それを踏まえた上で考えてみるに、上記3組に続きそうな芸人は今のところ見当たらない。
しいていえば「ハライチ」(ワタナベエンターテインメント)はいかがだろう。
ハライチのウリはノリボケ漫才。この呼び名ではではわかりづらいが、
ボケの岩井が『△△の□□』といったお題を出し、相方の澤部がツッコミを入れるスタイルである。
岩井はお題を少しずつ変化させ、後半はほぼ無茶ぶり状態。
これによりネタが続けば続くほどツッコミがぐだぐだとなり、その様が笑いを誘うのだ。
澤部のツッコミは関東一と称されたさまぁ~ず・三村を髣髴とさせるものであり、
その点では残念ながら上記3組ほどの鮮烈な新しさは感じられない
ツッコミの新しさでいえば「ボーイフレンド」(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)も悪くはない。
ツッコミと同時に相方の体を叩くのだが、その叩き方に変化を持たせている。
時に頭、時に胸、さらには両手でパタパタと足元から頭までリズミカルに叩き上げることも。
それぞれのツッコミに昇り竜や避雷針といった名前まで付けているこだわりようだ。
これだけで戦いぬくには厳しいが、ベースとなるネタそのものをもっと叩き上げれば強力な武器となる。
はんにゃ、オードリー、ナイツという新興勢力の登場に、図らずも若手の台頭が止まってしまったお笑い界。
この状況を打破する若手は、いつ、どこに現れるのだろうか。
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