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ボケとツッコミでコミュニケーション能力の向上目指します! って言われても…
そもそも、どうしてこんな研修を思いついたのか…。担当者によれば、大手商社の住友商事が
新人研修に取り入れたことを新聞記事で知り、「国交省の若手も“ボケ”と“ツッコミ”を通して、
コミュニケーション能力を高めてもらおう」と考えて、導入を決めたそう。
吉本からコミュニケーション能力を学ぼうなんて、さすが大阪発祥の住友商事らしい発想ね。
一方の吉本も、「吉本のお笑いが少しでも社員研修に役立てれば」と、積極的に企業に対して
出張研修を行っている。住友商事に限らず、「お笑い研修」を取り入れる会社も最近では
少なくないそうよ。講義内容も、吉本が運営するNSC(吉本総合芸能学院)で使われる
カリキュラムを参考に、本格的なものを使っているという話。
でも、ちょっと待って! 税金を使ってやる研修である以上、「一般企業もやっている」という
説明は厳しいわよね。漫画家のやくみつるさんも「堅物の『官』とは対局にいる吉本の芸人から、
一体何を吸収したのか。
笑いを身につけたければ、わざわざ芸人に研修費を払わなくても、テレビを見て練習すればいい」と
厳しいわ。テレビで見てネタを披露し合うとか、経費をかけない方法もあったはずよね。
マッサージチェア購入も問題になったばかり
担当者は、「コミュニケーション能力を高める目的で開催したんです」と説明していたけど、
詳しく聞けば聞くほど「どこが向上!? 」としか思えない内容…。そもそも、国交省の
“無駄遣い”は今に始まったことではない。
ついこの間も、道路特定財源の一部が、カラオケセットやマッサージチェア、ミュージカル上映などに
使われていたことが発覚。丸抱えの職員旅行にも使われていたことが明らかになり、「目的外使用だ」
「道路財源を自分たちのものと考えているのか」などと、批判が渦巻いた。これらの経緯からも、もっと
慎重になるべきだったと言わざるを得ない。
今回の研修にも、省内外からは批判が寄せられ、今年限りで取りやめとなりそうな気配。
改革を求めるのは大切な心構えかもしれないけど、税金の無駄遣いだけはそろそろ
終わりにしてもらいたいわ。