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防衛省の関連施設の隣接地が韓国資本に買収されるなどしている長崎県対馬市で、日
本に帰化した韓国人男性が、10年以上にわたって海上自衛隊対馬防備隊本部(同市美
津島町竹敷)など自衛隊関連施設に出入りし、幹部自衛官らと深い付き合いをしていた
ことが防衛省OBらへの取材で分かった。男性は、施設内のホワイトボードに記載され
た演習日程や人数、人員配置などを書き写しているところを何度も目撃されており、管
理体制の甘さとともに、防衛情報が外部に漏れていた可能性が高い-と指摘する声も出ている。
この男性は年齢60歳前後で、両親が韓国人。本人は対馬市で日本に帰化したとされる。
妻は、在日本大韓民国民団対馬島地方本部の事務局長。
男性は20年ほど前、海上自衛隊員とその家族を支援する民間組織を設立。以来、対
馬に入港する護衛艦の艦長や対馬防備隊本部に勤務する自衛官らと接触、4、5年前ま
で、記念植樹を行ったり、年に数回、男性の山小屋や経営する焼き肉店で自衛官や地元
の警察官らと懇親会を開いていた。
だが、防衛省OBら複数の関係者の証言を総合すると、男性は海自幹部らと親しく
なった後、支援組織の会長として防備隊本部に顔を出しながら、不可解な行動をとって
いたことが分かった。
防備隊本部は、上対馬警備所と下対馬警備所が収集する情報、特に対馬海峡や朝鮮海
峡を航行する潜水艦の動向などをチェック、分析する重要な施設で、対馬市民でも自由
に出入りはできない。
ところが、ある防衛省OBによると、男性は防備隊本部にフリーパスで出入りするた
びに、総務部入り口のホワイトボードに書かれている業務予定や護衛艦の入港予定など
を書き写していた。平成17年ごろには、週に1回は顔を出していたため、重要な記載
があるときは、幕を張るように指示が出されたという。
別の関係者によると、男性は、人員の配置や防衛力など海自の内部情報について、具
体的な部分まで詳細に熟知していたという。
(略)
関係者によると、多くの自衛官は親しくするうちに、男性が韓国人であることに気づ
いたが、帰化しているため関係を続けていたという。
男性の行動は16、17年ごろまで10年以上も続いたが、市民や対馬警備隊、対馬
防備隊本部の一部自衛官の間では、男性には背後関係があり、情報目的で支援する会を
結成し、接触してきたのでは-という懸念がつきまとっていたとされる。
男性の不可解な行動はほかにもあった。
「毎週のように、東京・市谷の防衛庁(当時)や長崎県の佐世保総監部に出かけてい
た時期もあった」(関係者)。支援組織設立当時から付き合っていた自衛官が出世し、
対馬を離任した後も関係が続いていたためで、携帯電話で冗談交じりに話ができるほど
親しい幹部もいたという。
男性の周辺によると、こうした人脈の広さを活用、上京の際や佐世保総監部を訪ねる
際には、支援する会の会員を案内し、防衛省幹部に紹介するなどしていたという。
ある関係者によると、16年ごろ、下対馬警備所で上水道工事の話が持ち上がった。
同警備所では、雨水をためて飲料水にしていたため、厳原(いづはら)町(当時)が
町の予算で水道を引こうとしたのだが、男性は、支援する会の会員だった電工会社の役
員を懇意にしていた海自幹部に紹介。防衛省の予算で、同社の淡水化設備を採用させよ
うと働きかけたとされる。
結局、海自内部でも問題となり、男性の計画は中断したが、これ以外にも、自衛隊が
関連する工事に関与していたもようで、別の関係者は、「自衛隊施設に関する工事の入
札を担当している自衛官とも接し、詳細は言えないが、隊舎の改造工事や警備船の改修
工事などを落札した業者もいたようだ」と証言する。
防衛省OBの中にも、男性は、支援する会を利用して防衛省関連施設の工事受注にも
食い込んでいた疑いがあったと、指摘する声がある。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)