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アラフォー世代にとって、専業主婦とは誰もがなれるものだったから
逆に華々しいキャリアが欲しかった。
しかし今や「専業主婦」としてのんびり子育てすることこそが女のステータスで、
働くことはただの苦行。背景には、男女雇用機会均等法施行後
20年以上たっても一向に改善されない女性たちの働く環境への絶望と、
理想の「働く女性のモデル」の欠如がある。先輩世代の働く女性たちが、
結婚や出産との両立に苦労している姿を見て、
母親が幸せな専業主婦だった20代女性たちはそちらに
理想のモデルを見てしまうのだ。
今、日本に起こっているのは「中流男性の没落」である。
米国がかつてそうだったように、女性が働かないと
中流生活を支えられなくなりつつある。昭和の幸福な専業主婦を
母に持つ女性たちは、今、最後の夢である専業主婦にこがれているのだ。
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