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豚肉が消えた…新型インフルで全頭処分のエジプト
【カイロ=福島利之】新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の感染予防策として豚の全頭処分を決めた
エジプトで、豚肉が店頭からほぼ姿を消した。
入荷が途絶えたことに加え、風評によって消費者が豚肉の購入を控えているためだ。豚肉業者は
「これでは廃業だ」と悲鳴を上げている。
イスラム教徒が人口の9割を占めるエジプトで、豚肉を食べる少数派のキリスト教一派コプト教徒が
多く暮らす首都カイロ北部のシュブラ地区。アイザット・アミーンさん(57)の豚肉店の棚は空っぽで、
ハムやソーセージなど加工品がわずかに置いてあるだけだ。アミーンさんは「新鮮な肉はないし、
客も来ない」と嘆いた。
カイロの豚肉加工業者5社、豚肉店31店は、どこも開店休業状態。大手豚肉加工業者
アター・ファハリさん(55)は「政府の補償は何もない。45人の従業員にどうやって給与を払えばいいのか」と
怒りをぶちまけた。
(2009年5月30日22時07分 読売新聞)
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