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バンクーバー五輪を目指すフィギュアスケート男子の織田信成(22)=関大=が、
6月1日に一族の宿命の地、本能寺(京都市中京区)に参拝することが29日、分かった。
くしくも先祖にあたる戦国武将、織田信長が自刃した「本能寺の変」は天正10年
6月2日(西暦では1582年6月21日)。
同寺で「信長公忌」が行われる先祖の“命日”を前に手を合わせ、五輪シーズンへと
出陣する。
フィギュア界の天下統一へ命運をかけた“合戦”を前に、信成が宿命の地に立つ。
6月1日、新シーズンへの必勝祈願と武運長久を願い、本能寺に参拝することが決まった。
織田信長が重臣・明智光秀の謀反に倒れた「本能寺の変」は天正10年6月2日。
参拝日はくしくも“命日”の前日にあたる。本能寺で毎年、信長の供養を行っている
2日の「信長公忌」を前に、17代目の末裔(まつえい)にあたる信成が同寺を参拝。
信長ゆかりの大刀が納められた墓石が立つ信長公廟(びょう)で手を合わせる予定だ。
「ご先祖さまがいらっしゃるから信成さんがいらっしゃる。感謝の意を込めて、
お参りされるのは大変いいことだと存じます」と同寺広報担当者。
信長が上洛中の宿所としていた本能寺は織田家にゆかりが深く、現在でも
ドラマや映画で信長役を演じる俳優が参拝することで知られる。
志半ばで自刃した信長に思いをはせ、天下統一への思いを高めるにはうってつけの場所だ。
“合戦”へ備えは万全だ。信成は29日夜、約2週間の米国滞在を終え、帰国した。
渡米中はニコライ・モロゾフ・コーチの下、五輪に向けた新プログラム作りにも着手。
6月14日には関大のイベントにゲスト出演。同19-21日には浅田真央(中京大)らと
ともに「ドリーム・オン・アイス2009」(新横浜スケートセンター、産経新聞社など主催)
でエキシビションを披露し、新シーズンを本格始動する。
昨季はバイクの飲酒運転発覚による謹慎期間という、辛い反省の時を経て劇的な復活を
遂げた。「負けたくないし、五輪に出場したい」と誓う一世一代の戦いを前に、信成の野望が
うずき出した。
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