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新型インフルエンザ:豚殺処分「差別だ」 政府の決定に少数派教徒が反発--エジプト
エジプト政府が新型インフルエンザ対策として進める豚の全頭殺処分が波紋を広げて
いる。カイロで豚の飼育をなりわいとする少数派のキリスト教系コプト教徒は「豚を不浄の
動物とみなす多数派イスラム教徒による宗教的差別だ」と反発。一方で「国民は政府の決
定に従うべきだ」との声も聞かれる。【カイロ和田浩明】
カイロには「ザバリーン」(ゴミの人)と呼ばれる、主にコプト教徒の住民が約5万人いる。
民家からゴミを回収、再利用可能な資源は分別し、生ゴミで飼育した豚を売り生計を立て
ている。全頭処分は収入の大幅減を意味する。
「殺処分決定は、コプト教徒に対する差別だ」。カイロ市内の処分場に自分が育てた豚8
0頭を運んできた男性(54)は、声をひそめて語った。「一族28人が豚の飼育で食ってる。
どうすりゃいいんだ」
政府は処分した豚1頭あたり50~250エジプトポンド(約880~4400円)の補償金を
支払っている。農業省幹部で処分を監督するスワイド・エルフーリ氏は「反発もあったが、
補償されると聞いて自発的に豚を連れてくる人もいる」と説明する。カイロ全体で約6万3
000頭のうち、既に1万頭を処分したという。
ただ、豚を飼育する別の男性によると、従来は30頭を売れば1万エジプトポンド(約17
万6000円)になったが、処分に出すと受け取る金額は8分の1ほどに減ってしまう。「政
府の決定は間違っている。新型インフルエンザの発生源とされるメキシコでも殺処分はし
ていない」。男性は苦々しげに語った。エジプトでは今のところ感染は報告されていないが、
ザバリーンの中にはゴミ回収時に敷地に入れてもらえなかったり、感染を疑われるケース
もあるという。
一方、ザバリーンのリーダー格で、政府寄りのシャハタ・アルメカデス氏(47)は「殺処分
の決定を受け入れる」と述べ、宗教的差別との指摘を否定した。ザバリーンと警官隊が衝
突する事件も起きているが、同氏は「(衝突は)若者が暴発した結果」と指摘。政府には豚
以外の動物を購入して飼育できるよう補償を求めているという。
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