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鹿沼・自動車水没事故、遺族側が市との和解撤回「見舞金100万じゃ誠意が感じられない」
鹿沼市の市道で昨年八月に起きた軽乗用車の水没死亡事故で、七月上旬にも成立の
見通しだった市と遺族側との和解をめぐり、遺族側が撤回を申し出て、白紙となった
ことが分かった。取材に対し遺族側は「これまでの話にどうしても納得できなかった」としている。
同事故をめぐっては遺族が市に損害賠償を請求し、市は道路管理者としての事故責任を
認め「見舞金」の形で百万円を支払うことで合意。市は市議会六月定例会に和解議案を
出していた。だが、今月十五日になって遺族側が市に対し「和解条項に応じられなくなった」と
連絡。これを受け、市は議案を撤回し、市議会総務常任委員会で了承された。
取材に対し、遺族側は「公金を出さずに見舞金（という形）なのもおかしいし、市長の謝罪も
心がこもっておらず気持ちが伝わらなかった」と説明。代理人はすでに辞任し、今後については
未定という。鹿沼市総務課の担当者は「何も話すことはない」としている。（小倉貞俊、横井武昭）
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