10/03/12 15:22:27 GIm0qzOm0
バイト情報誌付録の履歴書に、数年前のプリクラを貼付けて
「大企業」の受付を素通りしようとする所、警備員にやんわりと制止され
取合ってもらえない中年男。
それを幾度と無く繰り返す。
ある時期から社屋前で座り込み、毎日数時間無為に過ごすようになる。
「おじさん。なにやってんの?」
昼食時に毎日見かける男に社員がある日話しかける。
支離滅裂な中年男の説明を聞きながら彼は全てを察し穏やかに語りかける。
「わかった。わかった。毎日無為にココに居るのもなんだから
うちの課の子達の昼飯とか買ってきてくれない?買い出し代として一人頭100円払うからさ」
中年男の顔に輝きが戻る。
「じゃぁ、高級スーツで毎日来ますWWWWW」
「いや、普段の格好で良いよ。別に」
返事も聞かずに中年男はオフィス街をスキップしながら駅へと向かう。
浮かれている。
「引き抜かれたおwwwwwww部長職ゲットだおwwwwwwww高級な身分だおwwwwwwwww」
夕暮れ。行き交う人々に避けられながら
男の叫び声が遠ざかっていく。
「ゲットだおWWWWWWW高級だおWWWWW」