10/05/21 19:10:06 KDPkQmVJ
元獣医として言わしてもらうと、今回の口蹄疫騒動は獣医のマンパワーの面から既に
詰んでいる、と思う。
大動物獣医師は、体力的にも精神的にもキツイ仕事なので、小動物(ペット)獣医師に
比べて人気がないし、最近は獣医学科も女性の方が多くなってしまい、全く後進の育成
なんて手が回らなくなっていた。どこも余剰人員なんて抱えてない。
その上、今回の口蹄疫は発生原因ルートが解明されていないので、国内各地の畜産
地域では、「自分ところにも来るんじゃないか?」という疑いを捨て切れず、今でも非常
態勢のまんま。自前で抱えている獣医を応援に回すなんて、そんな余裕は無い。
そんな中で、殺処分にすら手が足りていない状況で、さらにワクチネーションを進める
人手がどこから湧いてくるのか?馬鹿も休み休み言ってもらいたい。
日本の獣医師資格が人間の医師のような国際資格ならば、国外から応援を呼ぶことも
できただろうが、残念ながら日本の獣医師は国内だけのローカル資格で、先進諸国の
獣医師は国内で獣医師業務を行えない。もう、マンパワーの面で、今回の口蹄疫騒動は
コントロール不可能なレベルに達している、と思う。