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ユーロが対ドルで4年ぶり安値、1.21ドル台-ドイツ空売り規制を嫌気 2010/05/19 08:26 JST
5月19日(ブルームバーグ):東京外国為替市場では前日の海外市場の流れを引き継ぎ、ユーロは対ドルで約4年ぶりに
1ユーロ=1.21ドル台に突入しており、ユーロ売り優勢の展開が続きそうだ。欧州の財政不安がくすぶるなか、ドイツによ
る空売り規制導入などが欧州金融機関に対する懸念を助長する形となっている。
ユーロ・ドル相場は早朝の取引で一時、1ユーロ=1.2159ドルまでユーロ売りが進行。海外時間には1.24ドル台半ば付近
まで値を戻す場面も見られたが、その後はユーロ売りが優勢となり、米国時間終盤には2006年4月以来、初めて1.2200ド
ルを割り込んだ。
ユーロ・円相場も19日早朝の取引で一時、1ユーロ=111円86銭までユーロ安が進行。01年12月以来のユーロ安値(110
円70銭)を記録した今月6日以来の水準を付けている。
この日は85億ユーロのギリシャ国債が償還を迎える。欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)からの融資によりデフォルト
(債務不履行)といった事態は回避される見通しだが、財政再建や欧州景気の先行きが不透明ななか、ユーロの大幅反発
につながる可能性は低いとみられている。
一方、前日には金融規制強化への警戒感から金融株中心に米国株が反落しており、リスク回避の連想から低金利で調達
通貨とされる円やドルは強含みの展開が予想されている。ドル・円相場は19日早朝にかけて1ドル=92円ちょうどを割り込
み、一時、91円90銭までドル売り・円買いが進行。ただ、週初に付けた直近のドル安値(91円77銭)には届かず、その後は
92円ちょうどを挟んでもみ合う展開となっている。
ドイツ、ネーキッド取引禁止を発表
ドイツ連邦金融監督庁(Bafin)は18日、同国がネーキッド(現物による裏付けを伴わない)の空売り、およびユーロ圏国債の
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のネーキッド取引を19日午前零時から一時的に禁止すると発表した。ネーキッドの空
売り禁止はアリアンツやドイツ銀行などの銀行・保険10銘柄にも適用され、禁止措置は来年3月31日まで維持されるという。
一方、イタリア中央銀行は、同国の金融機関に対し、欧州の国債保有に伴う自己資本水準の変動を「中和」する規制適用
を認めると発表した。