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米GM、格安賃金での新規雇用いまだ実現できず
2010年 5月 17日 13:33 JST
【デトロイト】経営再建中の米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)は3年前に
全米自動車労組(UAW)との間で結んだ労働協約で、新規雇用の工場労働者の賃金(各種手当を含む)
を半減以下にすることで合意したが、昨年6月の経営破綻以降はこの賃金での雇用は生まれていない。
まず、レイオフ(解雇)労働者を優先的に雇用しなければならないためで、
これら労働者は再雇用された場合、賃金は保護されている。
協定では、新規工場労働者の時給は25.65ドル(約2400円)と、現行の約60ドルを大幅に下回ることに
なっている。非組合員からなるトヨタ自動車では時給はだいたい48ドル。ところが、再雇用の優先権を
持つ5000人の解雇者を再雇用する必要があり、外資系企業との労働コストの対等化は進んでいない。
それでもGMは17日発表する今年第1四半期決算で、営業黒字を計上したと発表する見通しで、
同社の財務状況は大きく改善している。格安賃金の労働者を雇用しなくても好業績となっていることで、
UAWは一部手当の復活や賃上げを要求する可能性がある。
6月に次期UAW会長に就任するボブ・キング氏はこのほどデトロイトで開かれた自動車業界の会合で、
労働者も経営改善の恩恵を受けられると期待していると述べている。
GMの工場労働者は約5万1000人で、かつては格安賃金の新規労働者を約2000人雇用していた。
しかし、その後リストラで半分は解雇されてしまった。
記者: Sharon Terlep
URLリンク(jp.wsj.com)