10/05/12 13:46:37 D0IYnFud
松永和紀blog
口蹄疫は発生から殺処分までの時間が感染拡大を防ぐ上で重要だ。牛や豚は、感染すると体内でウイルスが増殖し、
大量に排出する。特に豚は、高濃度のウイルスをエアロゾルの状態で気道から排出する。風邪による伝播もありうると
いう。したがって、感染が分かったら、とにかく早く殺処分してウイルスの増殖、伝播を止めなければならない。
24時間から48時間以内に殺処分を完了させるのが国際的な常識だそうだ。
ところが、日本では感染が分かって4~5日たってもまだ処分が終わらず、わずか1万頭しかまだ処分できていない。
これは極めて深刻な事態だ。この調子では、感染拡大を止められないかもしれない。農水省も宮崎県も、これまでにどれ
くらい処分できたか、数字をまとめて発表していない。個々の事例を公表しているだけだ。
一部の心ある人たちが、宮崎県のウェブサイトで明らかになっている個々の事例の数を積算して、トータルの処分対象数
と、処分完了数をはじき出し、獣医など関係者に毎日、送っている。私は、そのことを教えてもらい、処分が大幅に遅れて
いることにやっと気付いた。
宮崎県は、日々の対応で精一杯だろうが、農水省は数字をまとめて公表するくらいはできるはずだ。だが、していない。
農水省は、遅れを明らかにしたくないのでは、と勘ぐりたくなってしまう。
遅れにはいくつかの要因があるが、最大の理由はどうも、処分した牛や豚の埋設場所を生産者が探さなければいけない
事になっているためらしい。
飼っていた牛や豚をすべて処分しなければならず衝撃を受けているところでさらに、埋設場所探し、周辺住民への説明、
了解を得るまで、生産者が動かなければならないようなのだ。もちろん、県職員なども助けているに違いないが、これでは
殺処分が遅々として進まないのも当たり前だ。なぜ、国が率先して場所探し、住民への説明等行わないのか。こういう時
こそ、政治家が“政治主導”でさっさと対応し、農水省に「やれ」と命じるべきものではないか。URLリンク(blog.goo.ne.jp)