10/05/12 11:40:38 rhgF4tS0
>>388
◆ギリシャと他国に本質的な違いはない
問題の本質はユーロではなく、財政赤字と公的債務にある。そして、それを生み出す元凶は、
失業保険や高齢者支援、医療費など近代国家が提供する社会保障制度だ。
各国ともすでに莫大な財政赤字をかかえており、その懐事情は不況で一段と悪化している。
ギリシャはその度合いが際立っていたが、他国の事情もそう大差ない。
ギリシャの09年の単年度の財政赤字はGDP(国内総生産)の13.6%。
累積の公的債務はGDPの115%に達した。一方、スペインの財政赤字もGDPの11.2%で、
累積公的債務は53.2%、ポルトガルはそれぞれ9.4%と76.8%だ
(ちなみに、アメリカは算出方法が若干異なるが、それぞれ9.9%と53%だ)。
国債に投資する銀行や投資家が懸念を募らせているのは明らかだ。
高齢化の進行も、先行きへの不安をあおっている。
ギリシャでは、05年には総人口の18%だった65歳以上の人口が、30年には25%になるとみられる。
スペインでも、高齢者人口は17%から25%に上昇する見込みだ。