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ギリシャ発、福祉国家「死のスパイラル」
The Welfare State's Death Spiral
ギリシャ危機の元凶は手厚い社会保障の過大な負担が引き起こした負のスパイラル。
同じ運命が、多くの先進国を待ち受けている
2010年05月11日(火)17時20分
ロバート・サミュエルソン(本誌コラムニスト)
ギリシャでは今、福祉国家が陥る「死のスパイラル」が起きている。
といっても、ギリシャだけの問題ではない。だからこそ、ギリシャの財政危機によって
世界の株式市場が混乱し、経済危機からの復活の芽が脅かされている。
アメリカを含む事実上すべての先進国が、ギリシャと同じ現実─
高齢化で医療費と年金の支出がかさみ、税収だけではまかないきれない─に直面している。
今回、財政破綻の危機に陥ったのはギリシャだったが、ほとんどの富裕国に同じような未来が待ち受けている。
国家が過剰な支出や借金を永遠に続けることはできない。
なのに、政府は歳出削減と増税という厳しい決断を先延ばし、自ら袋小路に入り込んでいく。