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「かせぎとつとめ」 (「新しい公共」オープンフォーラム(その1))
URLリンク(hatocafe.kantei.go.jp)
4月25日(日)に、「新しい公共」オープンフォーラムを実施いたしました。
日曜日にも関わらず、多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。Ustreamでライブ中
継も行いましたので、ご覧いただいた方もいらっしゃると思います。
私は、昨年9月に内閣総理大臣に就任して以来、人が支え合い、国民一人ひとりが「居場所と出
番」を見出すことのできる社会、「支え合って生きていく日本」を目指したいとお伝えしてきまし
た。その実現に向け「新しい公共」という考え方を提起しましたが、これは新政権から始めた特別
な考え方ではありません。
今日のフォーラムでも紹介されましたが、日本には、昔から、「稼ぎができて半人前、つとめを果
たせて半人前、両方こなせて一人前」という人物評価があります。
「つとめ」とは、自分のことではなく人様のこと、世間様のことにひと肌脱いで、役に立つという
ことでしょう。
一人前の人間であると認められるためには、どのような職業でも、自分や家族が食べていくだけの
甲斐性は当然として、加えて、公(おおやけ)の役に立つことがいわば必要条件という考え方です。
明治以降の近代国民国家の形成の過程で、日本は、「公共」の役割を中央政府に集権させて来まし
た。
しかし、時を経るごとに、「官」は、しらずしらず傲慢になり、一人ひとりの人間がご近所や世間
の役に立つという、地域の人々が伝統的にもってきた公共の「心意気」、公共の原点を失いつつあ
るのではないでしょうか。