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郵政決着―擦り切れる「首相の資質」 朝日新聞社説 4,01
亀井静香郵政改革相らの案に沿って進めることを決めた。ゆうちょ銀行への預け入れ限度額を2千万円に倍増、
かんぽ生命保険の保障限度額を2500万円にほぼ倍増するという内容だ。手っ取り早く規模を拡大して収益を
増やそうという安直な路線である。
弊害ははっきりしている。郵貯は資金の大半を国債で運用している。資金が民間金融機関から郵貯に移れば、
企業の設備投資などに回る資金が減り、経済の活力がそがれる。「中小企業をいじめるような法案」(山口那津
男公明党代表)と言われても仕方がない。
特定郵便局や労組などの郵政ファミリーを引きつければ参院選には有利だ。そんな事情があったのだろう。政策
判断より政局判断を優先した、後ろ向きの「裁定」というほかない。鳩山氏のリーダーシップの迷走は、谷垣禎一
自民党総裁が言う通り、もはや「首相としての資質」が疑われるところまで来ているのではないか。
*珍しく、朝日社説に正論。これは、エイプリル・フールにちなんだ朝日の洒落ということなのかすらん?