10/03/26 15:59:45 bkV/lX7b
>>298の続き
◆バーナンキの発言背景は? =米国連邦準備制度のMBS売却は、モーゲージの金利を引き上げ、住宅の差し押さえを
もたらすという点からも、米国社会にとって非常に敏感な懸案であり、専門家たちの間でも焦眉の関心事だ。
MBSの売却が本格議論され始めたのは、景気回復動向が現れてからだ。 バーナンキは先月出口戦略の下絵を
提示する過程で、資産売却を流動性の回収方案の中の一つに選んだ。 ただし彼は'確実な景気回復傾向が現れた
以後'まで、売却時期を先送りした。 バーナンキはこの日の議会証言でも、米国連邦準備制度がMBS売却に決して
急がないことを強調した。
米国連邦準備制度が保有中のモーゲージ ポートフォリオ規模があまり大きく、短期金利運用に障害物となったのも、
MBSの売却を検討した背景として解説される。 市中に流動性があふれ出て、後ほど米国連邦準備制度が貸し出し
金利を上げることを願う時期になっても、これを調整するのが難しくなるという意味だ。
◆ MBSの売却の波紋は? =量的緩和政策の核心のMBS買い入れは、不動産市場回復の中枢的役割を遂行してきた。
米国の全体モーゲージ債務規模は、昨年米国の国内総生産(GDP)を越える14兆ドルに達する。 ファニィメイと
フレディマックなど、政府支援機関(GSEs)発行のMBS規模は5兆ドルであり、この中で米国連邦準備制度が買いとった
MBSは、1兆2500億ドルと全体のMBS市場の4分の1を占める。エリック S. ローゼングレン ボストン連邦準備銀行総裁に
よれば、米国連邦準備制度のモーゲージ買い入れは、モーゲージ金利を0.25~0.75%ポイント下げる効果を呼び起こした。
このために米国連邦準備制度のMBSの買い入れ中断と売却は、不動産市場の不確実性を増幅させるという展望だ。
UBSは米国連邦準備制度のMBS買い入れが中断されれば、30年物モーゲージの金利は、今より0.5%ポイント高い5.5%
ポイントに達すると見通した。
バーナンキは"米国連邦準備制度のMBS買い入れ中断でも、モーゲージ市場はほとんど打撃を受けないだろう"
と述べたが、モーゲージ金利はすでに尋常でない動きを見せている。 この日のフレディマックの主幹報告書によれば、
今週の30年物固定モーゲージの金利は4.99%と5%に近接した。 これは先週の4.96%と昨年同期の4.85%を上回る。
(2/2)以上です。