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【海外事件簿】続くアカデミー賞受賞者の“日本たたき”
2010.3.20 07:00
3月上旬、米カリフォルニア州サンタモニカの日本食レストラン「ザ・ハンプ」と日本人シェフ(45)が
米捜査当局により、訴追された。米国で禁止されている鯨肉を売買していたとする海洋哺(ほ)乳類保護法違反の罪。
捜査には、和歌山県太地町の入り江に潜入、伝統のイルカ漁を批判し、今年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門を
受賞した作品「The Cove(ザ・コーブ)」の制作スタッフがかかわっていた。
告発した手法は、やはりカメラによる隠し撮りだった。(佐々木正明)
「ザ・ハンプ」はサンタモニカの空港にあり、常連客にはハリウッドの有名人もいる高級すし店だ。
東京・丸の内にも店がある。事件発覚後、公式HPには謝罪文が掲載され、
「訴追は事実。私たちはお客さまの信頼を取り戻すため、全力を尽くします」と記されている。
事件はアカデミー賞受賞関係者がかかわっていたこともあり、世界中で報道された。
店の前に「No Whale SUSHI」(鯨すしはいらない)とのプラカードを持った
動物愛護活動家らが訪れ、抗議デモも行われている。
コーブのルイ・シホヨス監督は「絶滅に瀕(ひん)する動物が切り刻まれディナーに出されていた。
これは自然科学への虐待だ」と非難した。
デモには、南極海で反捕鯨活動を行っていたシー・シェパードの関係者も参加。
シー・シェパードは、「ハンプが今後も永久に、操業ができないよう活動する。
また、米国内のほかの日本食レストランで鯨肉が提供されていないかも捜査する」と声明を出している。