09/11/25 06:32:08 p6eF7We3
中日春秋
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そのころ、わが麻生政権は迷走の最中(さなか)。こっちの状況が状況だっただけに、
あの熱狂を眩(まぶ)しく眺めていた日本人は多いと思う。バラク・オバマ大統領が誕生
した時の米国のことだ
▼今年一月の就任直後の支持率は68%。戦後、選挙で就任した米大統領の中でも
ケネディ氏に次ぐ高い支持だった。それからまだ一年足らず。歴代四番目の速さで
支持率が50%を割り込んだ、とは数日前のニュースである
▼そのまた一年ほど前に就任した韓国の李明博大統領のことも思い出す。就任前は
熱狂的な80%超、就任直後も60%以上の支持率があったのに、その後、わずか三カ月
ほどで20%程度にまで急降下した
▼どちらの大統領の場合も、いろいろ理由があっての支持率下落。だが、それはそれ
として、初めの熱狂とのコントラストから、何となく、世論はどんどん「短気」になっている
のではないかということも思ったりする
▼だとすれば、半ば熱狂的な支持を得て生まれた鳩山政権も要注意だ。自身の献金
疑惑、数をかさに着た横着な国会運営や天下り追放と矛盾するような人事など、既に
「短気」を刺激するような振る舞いも目立つ
▼もっとも<短気は損気>という諺(ことわざ)もある。首相は「長い目で見てほしい」と
言うかもしれない。だが、あの事業仕分けでバッサリ予算を切られる側の人は言うだろう。
「それは、こっちの台詞(せりふ)だ」