09/09/14 19:20:27 v5wXoyl5
URLリンク(newsweekjapan.jp)
中国のリーダーは文系へシフト
中国の指導部は、技術者集団といっていい。胡錦濤国家主席や温家宝首相を
はじめとする中国共産党政治局常務委員の9人のうち8人が、理工系出身だ。
それは、人間を犠牲にしてまで問題を「建設」によって解決しようとする姿勢
からもよく分かる。
エネルギー不足を解消するための三峡ダム建設では、考古学的価値のある地区が
水没に遭い、124万人もの住民が強制移住させられた。北部の干ばつ対策には
「南水北調」プロジェクトをスタートさせて、長江の水を巨大な水路で運ぼうとする。
おかげで周辺の地域社会は混乱に陥っている。
しかし、こうしたアプローチが変わるかもしれない。温の後継者と目される
李克強、米中関係で重要な役割を果たす王岐山など、共産党若手の期待の星
8人は理工系ではないからだ。
彼らの学生時代の専攻は経済、歴史、ジャーナリズム、法学とさまざま。
政策研究機関のブルッキングズ研究所のチェン・リー上席研究員は、この転換を
「実体を伴う変化」と呼ぶ。若手は、より国民の側に立った解決法を模索する
可能性があるからだ。
水不足については、彼らは水資源の保護を推進しながら水道料金を値上げして
節約に導いた。さらに、早急に求められている法的手続きの改善に着手し、
受刑者に控訴、保護観察、保釈などの仕組みを教育している。中国の指導部が
ソフトになる日が来るかも?