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経済フォーカス:信じ難い中国の黒字縮小 (いろいろ訳があるようです。決して誤魔化すつもりは無いアル)
URLリンク(jbpress.ismedia.jp)
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長めの抜粋
中国政府は、対米黒字は今年1~6月期に620億ドルまで減少したと主張している。
ところが米国政府の公式統計は、同時期に米国が1030億ドルの対中赤字を計上したことを示している。
他の貿易相手国との間でも同じような不一致がある。中国が公表する対ユーロ圏の黒字は、
欧州各国の統計局が発表する数字のわずか半分だ。
それよりさらに目を引くのは対日貿易収支である。中国の統計によれば、今年上半期は対日貿易収支が赤字だったが、
日本のデータは逆に、日本が対中貿易で赤字を計上していたことを示している。
さらに、不一致は一貫して一方向を向いている。中国が公表する2国間貿易の黒字は、
中国の貿易相手国のデータが示すものより小さいのである。すべての国の対中貿易を合計すると
(国際通貨基金=IMF=の「Direction of Trade Statistics」のデータベースを使用)、
2008年の世界の対中貿易赤字は約6500億ドルとなり、中国自身が記録する2950億ドルの黒字の2 倍以上に上る(図の左側
実は、中国の数字と中国の貿易相手国の数字との不一致の多くについては、それほど悪意のない解釈がある。
最も重要なのは、中国の貿易の多くが香港経由で輸送されるという点だ。
多くの場合、中国の統計機関がこうした輸出の最終目的地を追跡するのは難しく、そのため中国から香港に輸出され、
そこからさらに、例えば米国に再輸出されたモノは、本土の役人によって普通は香港向けの輸出として記録される。
これに対して、輸入国の税関職員が本当の原産国を確定するのは比較的容易で、
そのため米国はそれと同じモノを中国からの輸入として正しく記録する。
同様に、香港を経由する米国の中国向け輸出は香港向けの輸出として記録されるかもしれないが、
中国はそれらを米国からの輸入として集計するわけだ。
また、香港の再輸出業者は自分たちが取り扱うモノに25%程度の利幅を上乗せするため、
それが中国の輸出価格と目的地での輸入価格との違いをさらに広げる。
その結果、各国の公式統計が米国やその他の国の対中赤字の規模を実際より大きく見せる一方で、
中国の統計は黒字を実際より小さく見せることになるのだ。
香港からの再輸出分を中国の米国向け輸出に含めると、
中国と米国が公表する貿易統計の開きは半分近く縮小する(図の右側参照)。