09/04/03 08:11:42 rgrJBNuz
>>79のつづき
こちらの企業家は自分の工場地価がいくらなのか尋ねても答えられない。
数十年間同じ場所で工場を運営しているけれど、そのような事を調べてみたことがないということだ。
彼らの関心はひたすら「自分が作る製品の競争力」だ。
自営業者も同じだ。「私たちだけが出せるラーメンの味・私たちだけが打てるウドン麺」を叫ぶ。
油断すれば城を奪われて命まで出さなければならない侍世界の遺伝子が、経営にも刻印されてあるからではないだろうか。
そのためか日本社会は真剣だ。その真剣さの中で独創性のある製品とアイディアがたくさん出る。
私たちはたびたび「日本人は韓国人より創造性が少ない」とさげすむが、頭脳の戦いの結果であるノーベル賞
一つない境遇でそのような表現はちょっと恥ずかしい。何より日本では間単に大ヒットすることはなかなかない。
日本と文化が違うせいか、韓国が営む方式は大いに違う。この頃は大統領まで立ち上がって中小企業に資金を支援しろと
叫び、企業はお金がまともに回らないとわめく。だがこの際、淘汰させなければならない「悪い企業」が多いことも事実だ。
書類準備だけして政府支援を受け取って食べるような恥じ知らず企業家、工場を作るとして土地を買って利益を
得た後で売るようなでたらめな企業は探し出して汚水を浄化しなければならない。そのような人がベンツを乗り
回せば、売り上げの2%もならない純益を上げようと一日中油まみれになって現場を守る企業家は虚しくなる。
こういう事が通じるのは社会システムが粗末なためだ。偶然の幸運がしばしば勝敗を決める個人の人生も同じだ。
実力ではなくアパート一戸の当選がうまくいけば大当たりになって、競争で勝ってしまう社会は虚無主義を量産する。
価格暴騰時期にソウル江南に家を持っていたという理由だけで勝者になる社会は人生をかけて挑戦するほどの信頼とビジョン
を与えられない。ある日突然大当たりに出くわすことはないが、全員が納得するほどの跳躍が可能な社会でこそ創意性が
溢れて国家競争力がさらに強くなるだろう。そうするためには悪貨が良貨を駆逐する風潮から先になくさなければならない。
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