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【経済深層】大迷走の末、「定額給付金」“爆弾”破裂
09.1.25 08:00
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
“身内”から造反
まさに“爆弾発言”だった。
「定額給付金の2兆円は、使途見直しが必要との認識が大勢だった」
今月15日、財政審の会合後の記者会見で、西室会長はこう言い放った。
「ほとんど効果はない」「他の経済活性化策に振り向けるべきだ」「同じような施策が次々に出てきたら国家財政は破綻(はたん)する」
さらに西室会長は、審議会で出された意見を次々に紹介した。おまけに「なるべく刺激がないような表現をと、こういう話になっています」と語り、財務省事務方からの要請まで暴露してみせた。
西室氏は、東芝の社長、会長を務め、日本経団連の副会長からナンバー2の評議員会議長を歴任し、現在も東京証券取引所会長を務める財界の重鎮だ。
「事務方の要請を暴露したのもできレース。2兆円のばらまきにがまんならない財務省の主計局が言わせた」(関係筋)との解説も聞かれるが、西室氏としても、よっぽど腹に据えかねていたのだろう。
結局は自民党は公明党の定額減税を受け入れた。
決断をしたのは、当時幹事長だった麻生首相自身だ。
景気浮揚効果に疑問
もともと、給付金に大きな効果は期待できない。政府では、2兆円のうち、40%に相当する8000万円が貯金などにまわらずに消費に向かうと予測し、国内総生産(GDP)を0・2%押し上げると試算していた。
ところが、実際の押し上げ効果は0・15%で、四捨五入でさばを読んでいたことが、国会質問で発覚する。政府自らが少しでも水増ししたくなるほど、効果は小さい。
評判の悪い給付金だが、もらえるはずだったものが、もらえなくなれば、その怒りは百倍になる。すでに10%台の麻生政権の支持率がさらに急落するのは確実。給付金は、麻生政権を終焉(しゅうえん)させる爆弾でもある。