09/01/03 18:39:37 WS5kepL0
>>896の続き
振り返れば、韓国の経済成長自体が危機克服の歴史だった。韓国経済の飛躍は必ずといってもよいほど危機局面で成し遂げられた。
70年代のオイルショックで軽工業から重化学工業に、80年代後半の賃金高騰時にはOEM(相手先ブランドによる生産)から
ODM(相手先ブランドによる設計・製造)へと産業構造を転換した。2000年代に中国の追撃を受けると、グローバルブランド戦略へとさらに発展を遂げた。
韓国経済は攻撃的なスタイルだ。危機を迎えれば迎えるほど攻撃に打って出る。1970年代の石油危機当時、われわれは敵陣深く攻め込む戦略を立てた。
オイルダラーがあふれる中東で建設と労働力輸出を行い、原油を購入するためのドル資金を稼いだ。
ポスコは危機に直面したときほど投資を増やす企業として有名だ。第2次石油危機の直後に当たる1980年代初めに光陽製鉄所を建設し、
先進国の低成長による1991年の危機の際には韓国の製造業投資の10%に当たる額を同社だけで投資した。ITバブル崩壊により米国で
鉄鋼メーカーが破綻した2000年代初めにも毎年1兆8000億ウォン(約1300億円)を投資した。そのおかげで他社より多くの果実を得ることができた。
サムスン経済研究所の韓昌洙(ハン・チャンス)首席研究員は「韓国人には危機に強く反応する遺伝子がある」と指摘する。歴史的には三国時代、
高麗、朝鮮王朝に至るまで国難に際しては民族的エネルギーが噴出し、驚くべき底力を見せた。
ソウル大の宋虎根(ソン・ホグン)教授(社会学)によれば、韓国は危機に強いあらゆる条件を備えているという。狭い国土では競争密度が高く、
競争に勝つためのイノベーションがおきやすいとの指摘だ。
年の瀬に喜ばしい知らせが舞い込んだ。株価指数算出機関のモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)は
2009年の韓国企業の1株当たり純利益増加率が10.5%に達すると予測した。台湾(マイナス38.1%)、香港(マイナス10.7%)など
アジアの各国・地域は厳しい数字が並んでいる。韓国経済がそれだけ危機に強いことを示している。
朴正薫(パク・ジョンフン)経済部長
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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