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不満高まるチベット族 中国青海地震
【玉樹県(中国青海省玉樹チベット族自治州)=朝田憲祐】中国西部の青海省玉樹チベット族自治州玉樹県で
起きた地震で、チベット族ら被災者の不満が高まっている。発生から三日目を迎えた十六日もなお、水や食料、
テントなどの救援物資が十分に届いていないためだ。
「届いているはずの物資はどこへ行ったんだ。水の一本さえもらってないぞ」。十五日夜、玉樹県中心部の街、
結古鎮。がれきの中から引っ張り出した布団をかぶり、野宿していたチベット族の男性が記者に訴えかけた。
電気や電話などのライフラインは復旧せず、商店も閉まったまま。まひ状態の街にあって、テントがあればまだまし。
被災者の多くは朝晩氷点下に冷え込む寒さの中、屋外で震えながら身を寄せ合っている。チベット族の被災者は
「救援物資は政府の連中がみんな持っていったに違いない。被災者に配られるにしても漢族優先さ」と吐き捨てた。
被災者の不満や怒りは略奪行為に変わろうとしている。住民らは「夜の一人歩きは絶対するな」と言い合っている。
省都西寧でトラック運転手をしている男性は玉樹県で被災した家族のために、車で十三時間かけて水やカップめんを
届けに来た。男性が荷台から食料を降ろすと、通り掛かりの住民らが殺到。「おれにもよこせ」と奪い合いに。
男性の妹は「私の家族と同僚のためのものなのに」と泣き叫んだ。
また、給油のため車が長蛇の列をつくるガソリンスタンドでは武装警察官らが略奪行為などに備えて警戒に当たっている。
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