10/05/25 04:00:52.93 0
長期的に見て日本版BWはTFというシリーズにはあまりプラスに働いてないと思う。
少なくとも、ファン層は玩具の販促という意味ではあまり期待できない方向にしか育たなかった。
それははっきり言えば声優の演芸しか印象に残らず、キャラクターやドラマは頭に残っていないからだ。
子安や千葉のファンにはなっても、DVDが欲しいと思っても、ゴリラや恐竜が欲しいという気持ちにはならん。
そして、そこまでして捉まえた「子供」も、少し大きくなれば「ガキくさい」と切り捨て「卒業」していく。
企業的に体力のあるバンダイと比べるのは酷かも知れんが、SDガンダムを用意して年少層を掴みつつ、一方ではSEEDや00などをTV放映し、高学年からティーンまで引っ張ってガンダムというブランドが途切れないように戦略的に動いている。
玩具も映像もハスブロー主導で動いている以上、同じ事をTFでやるのは無理だが、米国は米国のファンに向け、年少、中高学年、大人のマニアと、それぞれのファン層を引っ張っていけるように、ちゃんと考えて作品構成や展開を考えている。
アニメイテッドで言えば、親しみやすいデザインや、向こうでメジャーなXメンなどのアメコミヒーロー的な舞台設定にスタイルと、軽妙な台詞で取っ付きやすくしている。
一方でG1のリメイク的な内容やキャラクター、知らなくても問題はないが、知っているとより楽しい仕込みで旧来のファンの興味も引く。
そして、個別のエピソードは子供にもわかるシンプルなものとしながらも、ドラマやキャラクター同士の関係性、背景となるストーリーなどは大人の目線で楽しめるものとして、単純な子供っぽいだけのヒーローで終らせないよう工夫してある。
米国ほどTFが定着していない日本では、大人へのアピールは弱くなるかもしれない。
アメコミヒーローが子供番組として定着してない中では、不安もあるだろう。
でも、だからって、くだらない内容に改変するのは、なにか違うと思う。
子供から大人まで幅広い層が楽しめる作品を、幼児と声オタだけが楽しい作品に変えるのは、やっぱり違うと思う。