09/03/16 14:52:33 0
秒速5センチメートル 7点(前2作は7.5点くらい)
いつでも探しているよ どっかに君の姿を こんなとこにいるはずがないのに(一部略)
いつでも探しているよ どっかに君の姿を 明け方の街 桜木町で こんなとこに来るはずがないのに
この歌を始めて聞いた時のことは今もはっきりと覚えている。
しょぼいビデオ屋でエロビデオを探す手を止めて、
しばし心に甦るかつての切ない想いにひたったことを。
本作は新海誠の遠距離恋愛シリーズ第3弾。
絵も演出も良く、途中まではとても引き付けられて見ていたのだが、
最後に山崎まさよしの曲がかかった時点で、
自分の中の思い出がそれまでの作品の印象を全て吹き飛ばしてしまい、
残ったのは曲の印象だけであった。
おそらく監督自身もこの歌に強く揺さぶられることがあって、
この映画の最後に据えたとは思うのだが、
残念ながら、一時間もかけたお話が曲と拮抗しているとは言いがたい。
そういう意味では前二作よりも高い点をつけることは出来ない。
ただ、この曲を始めて聞く人は、また違う感想を持つかもしれない。
監督のテイストが好きな人なら、損はしないのではないだろうか。