08/12/17 20:39:28 0
スカイクロラ 8点
『絶対に倒せない敵を倒すために、無限ループを重ねる人生』
に意味はあるのか。意味があるとして、どういった意味を見出すのか。そして、その見出
された意味は、現実世界に置いてどういった影響を持つのか。
が、映画のラストシーンで端的に語られるのですが、非常に不評なようです。
確かに、ラストシーンで語られたテーマは、今更感丸出しで、『長年アニメ撮ってきたの
に、そんなありきたりなテーマ語らせちゃうのかよ。いつもの押井節はどこ行ったんだ
よ』、と思わなくもないです。
しかし、幾ら努力を重ねても、最後には敗北してしまうアスリートの血や汗や涙etc的な
ものをクールに描くことに腐心してきた押井監督だからこそ、敢えてああ言った平凡な
日々マンセーへと、帰着させたのではないでしょうか。
そのせいで、こぢんまりとした作品になってしまいましたが、箱庭ゲー(日常をひたすら
繰り返すADVを初めとした、ループ前提のゲーム)好きなので、かなり楽しめました。
映像は文句無し。演出は、前知識としてNHKの特番を見ていたので、気になりませんでし
たが、かなりスローテンポです。戦闘以外。
音楽はかなり良いです。サントラ買いました。
脚本については上記しましたが、個人的にはかなり良。