10/02/27 20:24:29 N5bB5hP40
これ吉野の事だろ。
①「この人はこういう性格だから、こういう場合はこういう行動をとる」
ということが描けていれば、理屈を付けなくても登場人物は自然と動く。
いわゆる「キャラが立つ」「人物が一人で動き出す」というやつだ。
②これができない脚本家は「なぜこの人物がこういう行動をとるのか」を
納得させられない。そこで「こういう背景があるのでこうせざるを得ない」
という理屈を視聴者に納得させようとする。これがあらかじめ作られていれば
キャラ立ちしていない人物の行動も見ていて自然に受け止められる。
いわゆる「世界観が確立している」というやつだ。
これも出来ない脚本家は、もう人物が動きださない。
信念や考えの違う人間のぶつかり合いも生まれない。
だから全然「ドラマ」にならない。
するとダメ脚本家はどうするかというと、
①登場人物のキャラを立てるために、無理にありきたり・出来合いの
型にはまった人物像を作る。
または、決め台詞を多用したり小道具に頼ったりしてキャラを作ろうとする。
②主人公たちがドラマを作れない・動かせないので、事件やドラマはいつでも
「悪役」が動かす。信じられないようなバカなことをする奴が事態をひっかき
回して、それを仕方なく主人公たちが対処してはじめて話が進展する。
「決め台詞」と「三下悪役」に頼りだしたらそのドラマは終わりと思った方がいい