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<topics>カミオトシ
暴走した神人を裁く、古来からの儀式。
神人とは咬み人であり、また狼(かみ)人―狼を身に宿したこの地に住まう
大神様に選ばれし民である。
月夜の晩には鬼が出る、鬼に喰われりゃ、犬と化す―。
暴走者とは不埒な衝動により身の内の「狼」を悪しき「鬼」へと堕としてしまった者。
鬼へと堕ちた神人は人ならざる獣すなわちその身を犬と化す。
鬼になった者は二度と元の狼へと戻ることはなく、不浄な魂は大神様の元へと導かれることはなく
永遠に彷徨うこととなる。
そこで執り行われるのがこのカミオトシの儀である。
暴走した神人を大鎌・大神祓で払うことによって、彼らが身に宿した不浄を掃い祓う。
「堕ちた狼(かみ)」を「祓い落す」、このことからこの儀式は「狼をおとす」儀式すなわち
「カミオトシ」と呼ばれるようになった。
鬼と化した神人の魂はカミオトシの儀を行うことではじめて浄化される。