09/09/02 16:58:56 wilP57xM0
遅レス。>>801
> おじいさんの孫とか、友達の親が死んでても「フーン」って感じだったんだけど
> 今回の件で、震災の被害者の当事者に少しだけ近付けた気がする
あんた、いいセンスしてるわ。
この作品の演出上の狙いは、羅災して家族を失った人の気持ちを、我が事のように感じてもらう、ということだろう。
最初はニュース映像の延長みたいなもので、未来がバカだったら写メ撮ってそうな感じだった死が、老夫婦の孫、
友達の親、と迫ってくる。そして今回、ついにそれが我が事に。とたんに視点が、未来の「一人称」へ切り替わる。
深夜に騒いでたリアリティ追求派(笑)の一人が、「だったらなんで今回の話の中で死んだ、ってはっきりと示さないんだよ!」
とか言っていたが、それについては演出意図アリアリだ。
今回の顛末が、未来の肩越しに見る「三人称視点」では、結局見る者は画面に映し出された人事、と処理してしまう。
事態を飲み込めに混乱し、闇雲に否定する未来の「一人称」に飛び込むからこそ、我が事のように感じてもらえる。
とてもいい演出だと思う。自分も元業界人だけど、感心した。
例えば>>890みたいなタイプは、決められたレールから外れずにスリルを味わう「作り物の決まりごと」を望んでいる。
それでは効果は得られない。