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■[アニメ]『獣の奏者エリン』第6話 ソヨンのぬくもり
嵐の夜、闘蛇の何匹かが変死する。死んだのは、「牙」と呼ばれる特別な闘蛇。
大公からの預かりものを死なせてしまった責任を誰が取るか会合が行われるが、
答えは最初から決まっていた。
死んだ闘蛇の臭いから、知ってはいけない真実の一端に気づくエリンと、その口外
を禁じる母ソヨン。大人より先に問題解決の糸口をつかんできたエリンの才能。
前回までは御都合主義に近いものすら感じてきたが、その才能の持つ意味が今回
で反転する。
会議の疲れを癒そうとして風呂へ向かうソヨンは、風呂から出ていく村人にねぎらわ
れる。しかしエリンは、母と自分が他の村人たちより必ず後に入っていることに気づく。
そこにあるのは悪意や憎悪ですらない、空気のような差別。
湯船につかりながら、母は娘に「アーリョ」という自らの民族*1にまつわる様々なこと
がらを教える。「アーリャ」とは「霧の民」という意味の他称にすぎず、自らは「戒め守
る者」という意味の「アオー・ロゥ」と名乗っていたという描写は、闘蛇の死や今後の展開
を予感させる説明であると同時に、様々な被差別民族の歴史を思い出させる*2。
単なる設定説明で終わらず、物語と強固にからみあいつつ、深い世界観をうかがわせる。
差別を糾弾するような口調ではなく、あくまで母が娘に優しく由来を教えるだけと感じさせ
る、抑制された描写であることも印象的だった。
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